
エムロード環境造形研究所

エムロード環境造形研究所

赤城高原の家

県立嬬恋高校
トレーニング棟
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エムロード環境造形研究所は、関越自動車道の赤城ICから3分ほどの緑の中だった。
小見山さんを訪ねたのは4月下旬、晩春と言うより、初夏といった方が良いような汗ばむ日だった。細い道路を入っていくと、縞蛇がのんびり道路を横断していた。渡り切るまで、じっと見ていた。そんなのどかな場所である。
アトリエは、RC打ち放しのシンプルな建築である。左右に機能が分かれていて、向かって右手がオフィス、左手の1Fがギャラリーになっていて、様々な作家の展覧会を展開しているようだ。
2Fは、グランドピアノの置かれた接客、打ち合わせゾーンになっていて、開口部の大きい空間が心地好い。庭の山吹も美しかった。愛犬が、テラスの向こうで吠えていた。どうも、私を怪しんでいたらしい。
近くにある「ハム工場ぐろ〜ばる」に行く。緑の中にポツンとある、素朴な感じの作品で、好感が持てた。”建築は環境である”と思わずにいられない。同じ物が、新宿の歌舞伎町にあったら、違った印象に見えることだろう。
小見山さんの第一印象は「温厚」である。
話し方もゆるやかで好感が持てる。「自然を邪魔しない、そういう建築を心掛けていきたい」とおっしゃる。緑の中でさえ、どうだ!といわんばかりの悪趣味な建築に出会う事がある。建築(風景)を造る資格などないような品性下劣な自己主張だけの建築屋も多い中で、大事な心掛けのように思う。人は、自分たちが自然に守られて生きていること、生きてきたことを忘れない必要がある。
小見山さんの今は、住宅の仕事が多いようである。緑の中で、少し隔世を楽しむくらいの気持ちで、ゆったりと良質な作品を創り続けて欲しい人である。
後日、群馬県吾妻郡嬬恋村の嬬恋高等学校トレーニング棟を見に行った。川沿いに立つ木肌の建築は、やはり小見山さんらしい好感の持てるものだった。川に張られた綱に、多くの鯉のぼりが春風を満腹に吸いこんで、心地好さそうに、ゆらゆらと泳いでいた。
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